はじめに
JavaScriptを学び始めたときに必ず出てくるのが「変数(へんすう)」です。
変数とは、データを一時的に保存しておくための“箱”のようなもの。
たとえば、ゲームでスコアやプレイヤー名を記録したり、
フォームで入力された情報を一時的に保存したりするときに使われます。
この記事では、初心者でも理解できるように👇
✅ 変数とは何か
✅ let・const・var の違い
✅ よくあるミスと注意点
をわかりやすく解説します!
変数とは?
変数とは「データを入れておける名前付きの箱」です。
📦 たとえば、次のようなイメージです。
変数名:score
中身:100JavaScriptで変数を作る(=宣言する)には、次のように書きます👇
let score = 100;この例では、
- 変数名 →
score - 値 →
100
を意味しています。
変数の基本構文
let 変数名 = 値;📘 例:
let name = "Taro";
let age = 25;
let isStudent = true;💡ポイント:
- 文字は
"ダブルクォーテーション"か'シングルクォーテーション'で囲む - 数字はそのまま
true/falseは 論理値(真偽値)
変数の宣言方法:let・const・var の違い
JavaScriptでは、変数を宣言するために3つのキーワードがあります👇
| キーワード | 再代入 | 再宣言 | 特徴 |
|---|---|---|---|
let | ○ | × | 現在の主流。ブロックスコープ。 |
const | × | × | 定数(値の変更不可)。 |
var | ○ | ○ | 古い書き方。スコープの扱いが特殊。 |
🔹 let:いちばんよく使う変数宣言
let message = "こんにちは";
message = "おはよう"; // 再代入OK
console.log(message); // → おはよう✅ ポイント
letは再代入が可能(値を後から変更できる)- ただし、同じ名前で再宣言はできない
let message = "こんにちは";
let message = "おはよう"; // ❌ エラー!🔹 const:値を変えたくないときに使う
const pi = 3.14;
console.log(pi); // → 3.14const で宣言した変数は「定数(constant)」と呼ばれます。
一度代入すると変更できません。
const pi = 3.14;
pi = 3.14159; // ❌ エラー!💡 ポイント:
- 値が固定されているもの(設定値・URL・定義値など)に使うのが基本
🔹 var:昔の書き方(非推奨)
var name = "Taro";
var name = "Jiro"; // ✅ 再宣言できてしまう
console.log(name); // → Jirovar はJavaScriptの古い書き方で、再宣言ができてしまうため
予期せぬバグが起きやすいのが欠点です。
💡 現代では、基本的に
👉 let と const のみを使いましょう!
スコープ(変数の有効範囲)を理解しよう
スコープとは、「変数が使える範囲」のことです。
{
let local = "ブロック内だけ有効";
console.log(local); // ✅ OK
}
console.log(local); // ❌ エラー:外から使えない💡 let と const は「ブロックスコープ」を持ちます。{} の中で宣言された変数は、その中でしか使えません。
一方、var は「関数スコープ」で、意図せず外からもアクセスできてしまうことがあります。
これが var が避けられる理由のひとつです。
変数の命名ルール
JavaScriptでは、変数名に使える文字・使えない文字のルールがあります👇
✅ 使える例
let userName;
let user_age;
let totalPrice;❌ 使えない例
let 1user; // 数字で始まるのはNG
let user-name; // ハイフンはNG(演算子とみなされる)💡 命名のコツ
- 英語を使う(日本語は避ける)
- 単語をつなぐときは「キャメルケース」が基本
例:userName,totalAmount,isStudent
よくあるエラーと対処法
| エラー内容 | 原因 | 解決法 |
|---|---|---|
Uncaught ReferenceError | 宣言前に変数を使っている | 変数を先に宣言する |
Assignment to constant variable | const に再代入している | let に変更する |
Identifier has already been declared | 同じ名前で再宣言している | 変数名を変更する |
実践例:変数を使った簡単なスクリプト
<script>
let name = prompt("あなたの名前を入力してください");
alert("こんにちは、" + name + "さん!");
</script>🖥 実行結果:
- 名前を入力すると
- 「こんにちは、〇〇さん!」とポップアップで表示されます 🎉
💡 変数を使うことで、ユーザーの入力を動的に扱うことができます!
まとめ:変数はプログラミングの基礎中の基礎!
JavaScriptの変数は、データを扱ううえで最も重要な概念です。
✅ 今日のまとめ
- 変数はデータを入れる「箱」
let:再代入OK(柔軟)const:再代入NG(固定値)var:古い書き方(非推奨)- 変数名はキャメルケースでわかりやすく!