はじめに
JavaScriptでWebサイトやアプリを作るとき、
「もし○○だったらこうする」「そうでなければ××する」といった条件による分岐が必要になります。
たとえば、
- ログインしている人だけにメッセージを表示する
- 数値が一定以上なら合格、それ以下なら不合格と判定する
など、「条件分岐(じょうけんぶんき)」を使うことで、プログラムに判断力を持たせることができます。
この記事では、初心者にもわかりやすく👇
✅ if・else・else ifの基本構文
✅ switch文の使い方
✅ よくあるエラーと注意点
をわかりやすい例つきで解説します!
条件分岐とは?
条件分岐とは、条件に応じて処理の流れを変える仕組みのことです。
📦 イメージ:
もし(条件が真)なら → Aを実行
そうでなければ → Bを実行JavaScriptでは、主に次の2つの書き方があります👇
| 構文 | 用途 |
|---|---|
if / else if / else | 基本的な条件分岐(最もよく使う) |
switch | 条件が「複数の値」に分かれるときに便利 |
if文の基本構文
✅ 基本形
if (条件) {
// 条件がtrueのとき実行される処理
}📘 例:
let score = 80;
if (score >= 70) {
console.log("合格です!");
}💡解説:
ifの後の( )の中に条件式を書く- 条件が
true(真)なら{ }の中の処理が実行されます
if〜else文:条件が違うときに別の処理を実行
let score = 60;
if (score >= 70) {
console.log("合格です!");
} else {
console.log("不合格です...");
}🖥 結果:
不合格です...💡 ポイント:
elseは「ifの条件がfalseだったとき」に実行される処理を定義します。
else if文:条件が複数あるとき
let score = 85;
if (score >= 90) {
console.log("A評価");
} else if (score >= 70) {
console.log("B評価");
} else {
console.log("C評価");
}🖥 結果:
B評価💡 ポイント:
- 上から順番に条件がチェックされる
- 最初にtrueになった条件の処理が実行され、残りはスキップされます
比較演算子を使って条件を作ろう
条件分岐では「比較演算子」を使って値を比較します👇
| 演算子 | 意味 | 例 | 結果 |
|---|---|---|---|
== | 等しい(値だけ) | 5 == "5" | true |
=== | 厳密に等しい(型も一致) | 5 === "5" | false |
!= | 等しくない | 10 != 5 | true |
!== | 厳密に等しくない | 10 !== "10" | true |
> | より大きい | 8 > 5 | true |
< | より小さい | 3 < 5 | true |
>= | 以上 | 5 >= 5 | true |
<= | 以下 | 4 <= 6 | true |
💡 ポイント:
初心者は「==」と「===」の違いに注意!
基本的には 「===」を使う のがおすすめです。
複数の条件を組み合わせる(論理演算子)
条件を組み合わせるときには、以下のような「論理演算子」を使います👇
| 演算子 | 意味 | 例 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
&& | かつ(AND) | (score >= 70 && age >= 18) | ||||
| | | または(OR) | (score >= 70 | | age >= 18) | ||||
! | 否定(NOT) | !(score >= 70) |
📘 例:
let score = 80;
let attendance = 90;
if (score >= 70 && attendance >= 80) {
console.log("合格!");
} else {
console.log("不合格…");
}🖥 結果:
合格!switch文:複数の条件を整理して書く
switch 文は、特定の値に応じて処理を分けたいときに使います。
たとえば曜日やメニュー選択などに便利です。
📘 例:
let day = "月";
switch (day) {
case "月":
console.log("今週もがんばろう!");
break;
case "金":
console.log("もうすぐ週末!");
break;
default:
console.log("平日ですね");
}💡 解説:
caseは「条件に一致したら実行」break;を忘れると次のcaseまで実行されるdefaultはどの条件にも当てはまらない場合に実行
三項演算子で条件を1行にまとめる
短い条件分岐なら、「三項演算子」を使うとスッキリ書けます。
📘 構文:
条件 ? trueのときの処理 : falseのときの処理📘 例:
let age = 20;
let result = (age >= 18) ? "大人" : "未成年";
console.log(result);🖥 結果:
大人よくあるミスと注意点
| ミス | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
= を使ってしまう | 代入と比較を間違える | 比較には == または === を使う |
break; を書き忘れる | switch文で次のcaseまで実行される | 各caseの末尾に break; をつける |
| 条件がtrueにならない | 文字列と数値を混同している | データ型を確認する(===を使用) |
まとめ:条件分岐でプログラムに「判断力」を持たせよう
条件分岐は、JavaScriptで動きのあるロジックを作るための基本中の基本です。
✅ 今日のまとめ
if / else / else ifで条件に応じた処理を分ける- 複数の条件は
&&や||で組み合わせる - 値の比較は
===を使うのが安全 switchで複数パターンを整理- 簡単な条件なら「三項演算子」でスッキリ書ける