💡 この記事でわかること
- モジュール・ライブラリとは何か
- import と from ... import ... の違い、as での別名の付け方
- math・random・datetime など標準ライブラリの使い方
- pip で外部ライブラリをインストールする方法
- 自分で作った .py ファイルをモジュールとして読み込む方法
1. モジュールとは?
モジュールとは、
👉 関数や便利な機能をまとめた Python ファイルのことです。
💡 よく使う処理を毎回自分で書く代わりに、既に用意されたモジュールを読み込んで使うことで、少ないコードで多くのことができます。モジュールは大きく3種類あります。
- 標準ライブラリ:Pythonに最初から付属(math、random、datetime など)。インストール不要
- 外部ライブラリ:第三者が公開しているもの(requests、pandas など)。
pipでインストールして使う - 自作モジュール:自分で書いた
.pyファイル
💡 複数のモジュールをまとめたものを「パッケージ」、パッケージやモジュールをまとめて配布する単位を「ライブラリ」と呼びます。この記事では、細かい区別は気にせず「読み込んで使う部品」くらいの理解で進めます。
2. import の基本
モジュールを使うには、ファイルの先頭でimport モジュール名と書きます。読み込んだあとはモジュール名.機能の形で呼び出します。
import math
print(math.sqrt(16)) # 4.0(平方根)
print(math.pi) # 3.141592653589793👉 importは、ファイルの一番上にまとめて書くのが慣習です。math.sqrt()のように「どのモジュールの機能か」が分かる書き方になります。
3. from ... import ...(特定の機能だけ読み込む)
from モジュール名 import 機能名と書くと、その機能だけを読み込み、モジュール名を付けずに直接使えます。
from math import sqrt, pi
print(sqrt(25)) # 5.0(math. を付けなくてよい)
print(pi) # 3.141592653589793💡 手軽ですが、どのモジュール由来の機能か分かりにくくなることもあります。名前がかぶって上書きされる事故も起きやすいため、迷ったらimport mathの形を基本にすると安全です。
読み込んだ機能は、これまで学んだ関数と同じように呼び出せます。
👉 Pythonの関数(def・引数・戻り値)についての記事はこちら
4. as で別名をつける
名前が長いモジュールは、import モジュール名 as 別名で短い名前にできます。
import datetime as dt
now = dt.datetime.now()
print(now) # 現在の日時が表示される👉 ライブラリごとに「よく使われる別名」が決まっていることがあります(例:import numpy as np、import pandas as pd)。慣習に合わせておくと、他の人のコードも読みやすくなります。
5. よく使う標準ライブラリ
インストール不要ですぐ使える、代表的な標準ライブラリをいくつか紹介します。
import random
print(random.randint(1, 6)) # 1〜6のランダムな整数(サイコロ)
print(random.choice(["グー", "チョキ", "パー"])) # リストから1つ選ぶ- math:数学関数(
sqrt、floor、piなど) - random:乱数(
randint、choice、shuffleなど) - datetime:日付と時刻の計算
- os / pathlib:ファイルやフォルダのパス操作
👉 ファイルの読み書き(open・with)についての記事はこちら
6. pip で外部ライブラリをインストールする
標準ライブラリにない機能は、pipというツールで外部ライブラリを追加します。ターミナルで次のように実行します。
# 例:HTTP通信ライブラリ requests を入れる
pip install requests
# 入っているライブラリの一覧
pip listインストールしたライブラリは、標準ライブラリと同じようにimportで読み込めます。
import requests
res = requests.get("https://example.com")
print(res.status_code) # 200💡 pipコマンドが見つからないときはpython3 -m pip install requestsのように書くと動くことが多いです。プロジェクトごとに環境を分けたい場合は「仮想環境(venv)」を使いますが、まずはそのままでも問題ありません。
👉 Pythonのインストールと基本文法についての記事はこちら
7. 自作モジュールを読み込む
自分で書いた.pyファイルも、同じフォルダにあればimportできます。ファイル名(拡張子.pyを除いた部分)がモジュール名になります。
# greetings.py
def hello(name):
return f"こんにちは、{name}さん"# main.py(greetings.py と同じフォルダに置く)
import greetings
print(greetings.hello("太郎")) # こんにちは、太郎さん💡 処理を機能ごとに複数のファイルに分けておくと、大きなプログラムでも見通しよく管理できます。
8. if __name__ == "__main__": とは
他のファイルからよく見かける、次の1行について説明します。
# greetings.py
def hello(name):
return f"こんにちは、{name}さん"
if __name__ == "__main__":
# このファイルを直接実行したときだけ動く
print(hello("テスト"))👉 importされたときは__name__にモジュール名が入り、直接実行されたときだけ"__main__"になります。この仕組みを使うと、「importして関数だけ使う」場合には動作テスト用のコードを実行しない、という書き分けができます。
9. import の書き方 早見表
| 書き方 | 意味 | 呼び出し方 |
|---|---|---|
| import math | モジュール全体を読み込む | math.sqrt(16) |
| from math import sqrt | 中の sqrt だけ読み込む | sqrt(16) |
| import datetime as dt | 別名で読み込む | dt.datetime.now() |
| pip install requests | 外部ライブラリを追加(ターミナル) | import requests |
10. まとめ
- モジュールは「機能をまとめたファイル」。importで読み込んで使う
import X→X.機能()、from X import y→y()- 名前が長いものは
import X as Zで別名にできる - 標準ライブラリ(math・random・datetime)はインストール不要
- 外部ライブラリはターミナルで
pip install Xしてから import
👉 まずはimport randomやimport datetimeで標準ライブラリを触ってみましょう。「やりたいことは、たいてい誰かがライブラリにしてくれている」と考えて調べる習慣がつくと、できることが一気に広がります。