💡 この記事でわかること
- PHPとは何か、どんな場面で使われているか
- PHPの特徴(HTMLに埋め込める・情報が多いなど)
- Mac・Windowsでの環境構築の方法
- <?php ?>・echo・変数($)・文字列連結など基本的な書き方
- 初心者がつまずきやすいポイント
1. PHPとは?
PHPとは、
👉 Webサイトのサーバー側で動く、HTMLに埋め込んで使えるプログラミング言語です。
1995年に登場して以来、Webサイトやサービスの「裏側」を作る言語として広く使われ続けています。正式名称は「PHP: Hypertext Preprocessor」です。
- WordPress:世界で多くのWebサイトが使っているCMS。PHPで作られている
- Webアプリ開発:LaravelなどのフレームワークでECサイトや会員サイトなどを開発
- お問い合わせフォーム・ログイン機能:入力内容を受け取り、データベースに保存する処理
👉 HTML・CSS・JavaScriptがブラウザ側(フロントエンド)で動くのに対し、PHPはサーバー側(バックエンド)で動き、処理した結果をHTMLとしてブラウザに返す言語です。
👉 同じくバックエンドで使われるPythonについての記事はこちら
2. PHPの特徴
PHPが初心者にも学びやすいとされる理由として、主に次のような特徴が挙げられます。
- HTMLに直接埋め込める:
<?php ?>で囲んだ部分だけがPHPとして実行される - Web専用に作られている:フォームの受け取りやページ生成など、Webの処理を書きやすい
- 学習情報・レンタルサーバーが豊富:利用者が多く、動かせる環境を用意しやすい
- WordPressのカスタマイズに直結する:テーマやプラグインの中身はPHPで書かれている
💡 現在の主流はPHP 8系です。古い記事にはPHP 5系向けの書き方が残っていることがあるので、学ぶときは新しい情報を参照するようにしましょう。
3. 環境構築(インストール方法)
PHPはサーバー側の言語なので、動かすにはPHP本体と、必要に応じてWebサーバーを用意します。初心者には次の2つの方法がわかりやすいです。
- XAMPP / MAMP を使う:PHP・Apache(Webサーバー)・MySQL(データベース)をまとめて入れられる。WordPressをローカルで動かしたい場合はこちらが便利
- PHP単体を入れて、内蔵サーバーを使う:まず基本文法を試したいだけなら、こちらが手軽
Windowsの場合
- Apache Friends のサイトから XAMPP をダウンロードしてインストールする
- PHP単体で使いたい場合は、PHP公式サイト(windows.php.net)からZIPをダウンロードし、展開したフォルダに環境変数PATHを通す
Macの場合
MacにはかつてPHPが標準搭載されていましたが、新しいmacOSでは削除されています。Homebrewでインストールするのがおすすめです。
brew install phpWordPressのローカル環境がほしい場合は、Mac向けの MAMP を使う方法もあります。
インストールが終わったら、ターミナルで次のコマンドを実行し、バージョンが表示されれば成功です。
php -vターミナルの基本操作にまだ慣れていない場合は、先にこちらを確認しておくとスムーズです。
4. 基本的な書き方
<?php ?> で囲む
PHPのコードは<?php と ?> で囲んだ範囲だけが実行されます。ファイルの拡張子は .php にします。
<?php
echo "Hello, PHP!";👉 PHPだけを書くファイルでは、閉じタグ ?> は省略するのが慣習です。次のように、HTMLの中に部分的に埋め込むこともできます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<h1><?php echo "こんにちは"; ?></h1>
</body>
</html>echo で文字を表示する
画面(ブラウザ)に文字を出力するには echo を使います。文の終わりには セミコロン ; を付けます。
<?php
echo "1行目";
echo "2行目";変数($を付ける)
👉 PHPの変数は、名前の先頭に必ず $ を付けます。型(文字列・数値など)の宣言は不要です。
<?php
$name = "太郎";
$age = 20;
echo $name; // 太郎文字列の連結は「.(ドット)」
👉 PHPでは、文字列をつなげるときに + ではなく .(ドット)を使います。ここは他の言語から来た人がよく間違えるポイントです。
<?php
$name = "太郎";
$age = 20;
echo $name . "さん(" . $age . "歳)"; // 太郎さん(20歳)💡 ダブルクォート " の中では変数がそのまま展開されます。シングルクォート ' の中では展開されず、書いたとおりの文字列になります。
<?php
$name = "太郎";
echo "こんにちは、{$name}さん"; // こんにちは、太郎さん
echo 'こんにちは、{$name}さん'; // こんにちは、{$name}さんコメント
<?php
// 1行コメント
# これも1行コメント
/*
複数行の
コメント
*/
echo "実行される行";5. 実行方法
👉 PHPファイルは、HTMLのようにブラウザで直接開いても動きません。サーバーを通して実行する必要があります。まず基本を試すだけなら、PHPに内蔵されている簡易サーバーが手軽です。
- テキストエディタで
index.phpを作成し、コードを保存する - ターミナルでそのファイルがあるフォルダに移動する
- 次のコマンドを実行する
php -S localhost:8000ブラウザで http://localhost:8000 を開くと、実行結果が表示されます。XAMPP / MAMP を使う場合は、指定されたフォルダ(htdocs など)に .php ファイルを置き、起動したサーバー経由でアクセスします。
6. 初心者がつまずきやすいポイント
$の付け忘れ:変数名の先頭の$を忘れるとエラーになる- セミコロン
;の付け忘れ:文の終わりに;がないと「Parse error」になる - 連結は
+ではなく.:文字列を+でつなごうとすると意図しない結果になる - ブラウザで直接開いても動かない:必ずサーバー(内蔵サーバーやXAMPPなど)を通して実行する
- 開始タグは
<?phpと書く:短縮形の<?は環境によって使えないことがある
まとめ
- PHPはサーバー側で動き、HTMLに埋め込んで使えるWeb向けの言語
- WordPressもPHPで作られており、カスタマイズにも役立つ
- 環境構築は「XAMPP / MAMP」または「PHP単体 + 内蔵サーバー」
- コードは
<?php ?>で囲み、echoで出力、変数は$付き、文末は; - 文字列の連結は
.(ドット)
今後は、PHPの変数の型や演算子、条件分岐・繰り返しなど、より具体的な文法の記事も追加していく予定です。まずは今回の基本を押さえて、実際に echo や変数を書きながら慣れていきましょう。