💡 この記事でわかること
- ライブラリとは何か、Rubyでの3つの種類
requireで標準ライブラリを読み込む方法require_relativeで自作の.rbファイルを読み込む方法gem installで外部ライブラリ(gem)を追加する方法、BundlerとGemfile- Rubyでいう「モジュール(module)」という言葉の意味
1. ライブラリとは?
ライブラリとは、
👉 便利な機能をまとめた、他の人(または自分)が書いたコードのかたまりです。
💡 よく使う処理を毎回自分で書く代わりに、既に用意されたライブラリを読み込んで使うことで、少ないコードで多くのことができます。Rubyで使うコードは、大きく3種類に分けられます。
- 組み込み:
puts・Array・Hashなど。最初から使える(読み込み不要) - 標準ライブラリ:Rubyに付属しているが、使う前に
requireが必要(date・jsonなど) - gem(外部ライブラリ):第三者が公開しているもの。
gem installで追加してから使う
これに加えて、自分で書いた .rb ファイルを読み込んで、プログラムを複数ファイルに分けることもできます。
2. require で標準ライブラリを読み込む
標準ライブラリを使うには、ファイルの先頭で require "ライブラリ名" と書きます。読み込んだあとは、その機能をふつうに呼び出せます。
require "date"
puts Date.today # 今日の日付(例: 2026-09-09)
puts Date.today + 7 # 1週間後
puts Date.today.wday # 曜日を数字で(0=日曜)👉 require はファイルの一番上にまとめて書くのが慣習です。なお Math(Math.sqrt など)や Integer・String は組み込みなので require は不要です。「使おうとしたら NameError や uninitialized constant と言われた」ときは、require の書き忘れを疑ってみてください。
3. require_relative で自作ファイルを読み込む
自分で書いた .rb ファイルを読み込むときは require_relative を使います。今のファイルから見た相対パスで、拡張子 .rb は省略できます。
# greetings.rb
def hello(name)
"こんにちは、#{name}さん"
end# main.rb(greetings.rb と同じフォルダに置く)
require_relative "greetings"
puts hello("太郎") # こんにちは、太郎さん💡 require と require_relative の違いは「どこから探すか」です。require はRubyやgemがインストールされているシステムのパスから探し、require_relative は今のファイルの場所を基準に探します。自作ファイルは require_relative、ライブラリ・gemは require、と覚えておけば大丈夫です。
👉 Rubyのメソッド(def・引数・戻り値)についての記事はこちら
4. よく使う標準ライブラリ
インストール不要で、require するだけで使える代表的なものを紹介します。
require "json"
data = { name: "太郎", age: 20 }
json = JSON.generate(data) # ハッシュ → JSON文字列
puts json # {"name":"太郎","age":20}
back = JSON.parse(json) # JSON文字列 → ハッシュ
p back # {"name"=>"太郎", "age"=>20}- date:日付の計算(
Date.today、日数の足し引き) - json:JSONとハッシュの相互変換(
JSON.generate/JSON.parse) - securerandom:ランダムな文字列やトークンの生成(
SecureRandom.hex) - set:重複を許さない集合(
Set)
👉 JSONやテキストをファイルに保存する方法(File.write)についての記事はこちら
5. gem で外部ライブラリを追加する
Rubyの外部ライブラリはgem(ジェム)と呼ばれます。標準ライブラリにない機能は、ターミナルで gem install して追加します。
# 例:HTTP通信を簡単に書ける httparty を入れる
gem install httparty
# 入っている gem の一覧
gem listインストールした gem は、標準ライブラリと同じように require で読み込めます。
require "httparty"
res = HTTParty.get("https://example.com")
puts res.code # 200💡 Rubyでいちばん有名な gem が、Webアプリ用フレームワークの rails です。gem install rails で入れて使います。世の中の多くのRuby学習は、この Rails を目標にしています。
👉 Rubyのインストールと環境構築(rbenv)についての記事はこちら
6. Bundler と Gemfile
プロジェクトで複数の gem を使うようになると、「どの gem のどのバージョンを使うか」をまとめて管理したくなります。それを行うのがBundlerというツールで、Gemfile というファイルに必要な gem を書きます。
# Gemfile
source "https://rubygems.org"
gem "httparty"
gem "rspec"bundle install # Gemfile に書いた gem を一括インストール👉 Railsのプロジェクトには必ず Gemfile があります。今はまだ使う場面が少ないですが、「gemをまとめて管理するしくみがある」ことだけ知っておけば十分です。
7. Rubyの「モジュール(module)」という言葉
他の言語では、読み込んで使うファイルのことを「モジュール」と呼ぶことがあります。Rubyでは「モジュール(module)」は少し違う意味で使われるので、混乱しないよう整理しておきます。
- ファイルを読み込むのは
require/require_relative(この記事の内容) moduleというキーワードは、関連するメソッドや定数を1つの箱にまとめ、名前の衝突を防ぐしくみ。Math.sqrtのMathがその例
💡 module キーワードの書き方は、クラスと関わりが深いので、次のクラスの記事で改めて扱います。ここでは「ライブラリを読み込むのは require」とだけ押さえておけば大丈夫です。
8. 読み込み方 早見表
| 書き方 | 読み込むもの | 探す場所 |
|---|---|---|
| (なし) | 組み込み(puts・Array など) | 最初から使える |
| require "date" | 標準ライブラリ | Rubyのインストール先 |
| require "httparty" | gem(外部ライブラリ) | gem install した場所 |
| require_relative "utils" | 自作の .rb ファイル | 今のファイルからの相対パス |
9. まとめ
- Rubyのコードは組み込み・標準ライブラリ・gem・自作ファイルの4つに分けられる
- 標準ライブラリ・gemは
require "名前"、自作ファイルはrequire_relative "名前" - 標準ライブラリの
date・jsonあたりは覚えておくと便利 - 外部ライブラリ(gem)はターミナルで
gem install 名前してからrequire - 複数の gem は
Gemfile+bundle installでまとめて管理できる - Rubyの
moduleキーワードは「読み込み」ではなく「名前をまとめる箱」。別の話
👉 まずは require "date" や require "json" で標準ライブラリを触ってみましょう。「やりたいことは、たいてい誰かが gem にしてくれている」と考えて調べる習慣がつくと、できることが一気に広がります。